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お知らせ

日記
08 /30 2023
いつも当ブログをご覧頂きありがとうございます。
実は現在、帯状疱疹と肋間神経痛を患っておりまして
回復するまでブログの更新をお休みさせて頂きます。

症状はそれほど重くないのですが
薬の影響でやたらと眠くなってしまいまして
本業に関わる諸々の作業が滞り気味で……(;^_^A

更新をお待ち頂いている皆様、誠に申し訳ありません。
何卒よろしくお願いいたします。

#53 胸キュンLove Song

エロアニメの神様
08 /21 2023
さてさて、昨今のヒトの世では
コンテンツの発信において
【コンプライアンス】
大変重要視されているようです。

「TV放送なんかは顕著かな。
 ラブシーンどころか、女性の乳首
 ですら出せなくなっちゃった
「アニメだってそうだよ。
 2020年に『俺の指で乱れろ。』って
 作品に参加したんだけどさ、
 ラブシーンがメインである
 いわゆる【僧侶枠】の作品なのに
 服の上からの愛撫もダメだったし
 濃厚に舌を絡めるキスシーンなのに
 役者さんにはあんまり激しく音を
 立てないように指示が有ったり、
 キスの後で唾液が糸を引くような
 表現もNGだったね
「ふむふむ」
「しかしこういうのは流石に
 ナンセンスだと思うんだ。
 キスシーンでどこまでがドラマで
 どこからがエロなんて線引きが
 できるわけないんだし、
 アニメで女性の乳首がダメなら
 裸婦画をTVで紹介する場合、
 乳首にモザイクを掛けるのかって
 話になっちゃうでしょう。
 どっちも乳首を描いた絵なんだし」

「私達のエロアニメや
 他のエロメディア作品に関しても
 こうした時代の流れによる影響は
 何かあるのでしょうか?
「ん~~……それはあんまり無いかな。
 もちろん、エロメディア作品には
 審査団体の審査があるわけだし、
 近年は販売サイトさんのオーダー
 でレ〇プや強〇、痴〇みたいな語句
 が作品のタイトルや紹介文には
 使えなくなったりしてるけどさ。
 作品本編の制作には今のところ
 何の影響もないからね。
 個人的な体感としては、昔に比べて
 表現規制が厳しくなったって感じ
 はしてないんだよね
寧ろプレイの内容としては
 昭和や平成の頃より
 どんどん過激になってると思うよ。
 エロメディアってのは、
 新たな刺激を求め続けるメディア
 だからね」
「なるほど」

「だからまぁ、我々の仕事としては
 特に不安は感じてないんだけど、
 個人的にはちょっと心配なこと
 あるかなー」
「心配なこと?」
「エロメディア以外の
 放送や出版、配信メディアでは
 エロに関する規制が厳しくなって
 エロメディアの方が
 どんどん過激になっていくと
 若者がエロメディアを観て
 SEXを理解したつもりに
 なったりしないかと思ってさ
「と言いますと?」

エロメディアってのは
 現実ではできないことをやるのが
 醍醐味の一つなんだよ。
 エロアニメみたいな二次元系の
 エロメディアは特にそうかな。
 触手ものとか、ファンタジー・SF
 世界の作品はもちろん、
 レ〇プ、痴〇みたいな犯罪行為や
 不倫、NTRなんかも
 現実ではできないことだよね」
これはSEXという行為そのもの
 についても言えることでさ、
 エロメディアのSEXってのは
 より強い刺激のために
 派手に誇張されてるもんなんだよ。
 男の行為をより激しく、
 女の反応をより激しく描くわけ」
「なるほど」

そんなSEXを観たユーザーさんが
 現実のSEXでも同じようなプレイ
 をしようとすると……
 女の子に嫌われたり、振られたり
 するだけじゃなくて、下手したら
 暴行罪ってことにも成りかねない
 んじゃないな?
 昨今のご時世から鑑みるとさ」
「流石にそれはちょっと……」
「まぁ、考えすぎかなと思うけど、
 ウチは娘が二人いるし、どうしても
 そういうことも心配になってね」

「これは個人の体験だけどさ、
 私は学生時代、先輩や友人から
 『同世代の女の子とSEXする時、
  フェラなんてさせるもんじゃない』
 って言われたんだよね」
「どういう意味でしょう?」
当時はフェラチオなんて、
 風俗とかAVでやることであって
 普通の女の子にさせるような行為
 じゃないってことなんだよ。
 私も当時はそれで納得してたんだ」
「今の感覚で言えば、
 学生同士のお付き合いで
 彼女にSMプレイをさせちゃう
 ……みたいな感覚かな?」
今ではフェラチオなんて
 割と当たり前のプレイじゃない?
 そういう風潮を作ったのは
 エロメディアだと思うんだよ
「ははぁ……なるほど」

我々としては、ユーザーさんの
 自慰行為を助けるために
 より刺激的な作品を作るために
 日夜頭を捻ってるだけなんだよ。
 でもそれが、現実世界のSEXを
 歪なものに変えちゃうなら
 それはちょっと怖いと思うね

前回、賀島さんは
性行為と自慰行為は車の両輪だと
仰いました。
どちらが欠けても成り立たないし、
それぞれが支え合っているものだと。
もしそうであるならば、
性行為と自慰行為をごっちゃにして
一輪にまとめてしまうと、
やはりバランスを崩してしまうのだと
思います。

「それじゃ最後にまた
 リクエストなんだけど……
 『プリパラ』のエンディング
 『胸キュンLove Song』
 聞かせてもらおうかな?」

『プリパラ』
同名のトレーディングカードゲームが
原作としたTVアニメーションです。
2014年から2017年までの放送で
制作はタツノコプロさんと
DONGWOO A&Eさん
監督は森脇真琴さん
シリーズ構成は土屋理敬さんです。

『胸キュンLove Song』
2015年からのセカンドシーズン
第52話から第64話までの
エンディングテーマです。

「実はこのエンディング、
 放送倫理・番組向上機構(BPO)
 苦情が来たらしいんだよ。
 『子供向けアニメのエンディングで
  アニメキャラの少女達が水着姿で
  ポーズをとったり、肩ひもが片方
  だけの格好になっていたりする。
  子供向けアニメでこのような
  シーンが必要なのだろうか?』
 ってさ」
「あらららら」

「で、第59話から
 エンディングアニメの1カットが
 差し換えになったんだけど
 その比較動画があるんで
 それを是非紹介したいんだ」

「キャミソールの肩紐が片方だけ
 落ちていた女の子のカットが
 漁船の上で大漁旗をバックにした
 カットに変わってるんだよね。
 しかも女の子が着てる
 水産用サロペットの肩紐が
 やっぱり片方だけ落ちてるんだよ」
「これはまた何と言うか……
 強烈な皮肉ですね」
「それでいて笑えちゃうでしょ?
 クリエイターとして理想的な
 対応だと思うんだ。
 当時すっごいなーって感心したよ」

長々とお聞きいただきまして
どうもありがとうございます。
毎月10日・20日・30日前後に
更新できるよう頑張りますので
よろしければまた
私の話を聞きに来てくださいね。

#52 少子化とエロアニメ

エロアニメの神様
08 /12 2023
昨今、ヒトの世界で話題になっている
【少子化問題】について
私も少々思うところがあるのです。

「この問題には大きく分けて
 二つの要素があるよね。
 一つは、結婚している夫婦が
 子供を作る余裕が無いという問題。
 もう一つは、そもそも結婚どころか
 恋愛すらする気が無いって人が
 増えちゃってる問題
「そうそう、そうなのです。
 前者については、
 世の中の景気動向や
 賃金と労働環境、社会保障の問題
 でもあると思うのですが、
 後者については、
 エロメディアにも多少の原因が
 あるような気がするのです」

「ヒトの三大欲求と言われる
 食欲・睡眠欲・性欲。
 この性欲をエロメディアが
 過度に解消してしまうことで
 恋愛や結婚への意欲を
 削いでしまっているのでは
 ないでしょうか?
「もちろん、性行為が恋愛や結婚の
 全てではないと思いますが、
 性行為を完全に切り離して
 成立する恋愛や結婚もあり得ない
 とも思うのです」

「我々がエロメディアを制作するに
 あたって考えているのは、
 ユーザーさんが手軽に
 性欲を発散できることなんだよ」
「食欲や睡眠欲は満たすものだけど
 性欲は溜まるもので
 発散させる必要があるからさ」
「性行為で性欲は発散できるけれど
 SEXには相手がいるからね。
 一方的に自分の欲望をぶつける
 だけでは成り立たないでしょ?
 日々のストレスやなんかで
 溜まった性欲が暴発しないように
 自慰行為があると思うんだ」
「ここからはあくまで私見だけど、
 私は性行為と自慰行為は
 車の両輪だと思ってるんだ。
 どちらが欠けても成り立たない。
 例え恋人や結婚相手がいても、
 二人の性行為を円滑にするために
 自慰行為も必要だと思うんだよね。
 ……で、我々エロメディアは日々
 そうして自慰行為のお手伝いを
 しているわけだ」
「はいはい」

「ただ……
 昨今はメディアとネットの発達で
 実に多種多様なエロメディアが
 メチャクチャ簡単に鑑賞できる
 ようになってるじゃない?
 こうなってくると、
 自慰行為の方が簡単だし楽だから
 性行為はいらないって考える人が
 増えちゃうのかもしんない
「何とも皮肉なお話ですねぇ」

「しかし……もしかするとこれは、
 性欲とか性行為・自慰行為だけの
 問題じゃないかもね」
「と言いますと?」
「家電が発達して家事が楽になって
 食品業界や外食産業の発達で
 自炊の食生活も豊かになった。
 老後だって子供を作らずに
 貯金しておけば施設に入れる。
 家族はいないかもしんないけど
 同じ境遇の友人なら作れる……」
「もしかしたら皆、結婚したり
 子供を作ったりなんてしない方が
 人生は楽なんじゃないかって
 そんな風に薄々思ってないかな?
「それはまた……大胆な説ですね」
「今後、社会情勢が良くなって
 バブルの頃みたいに皆が豊かになる
 時代が万が一来たとしても、
 結婚したり子供を作ったりしよう
 って思う人は少ないかもよ?
 自分一人で好きに生きられるなら
 そっちの方が楽だからさ。
 一度楽な生活を経験しちゃうと
 そこから不便な方には
 なかなか戻りづらいんだよね

「でも、もし皆がそんな考えに至れば
 ヒトの世の中はどんどん衰退して
 しまうでしょう?
 学生さんが減れば学校は困るし
 患者さんが減れば病院は困るし
 お客さんが減れば商店は困るし
 製造業者の皆さんだって困るし
 ユーザーさんが減ればエロメディア
 も成り立たないんですから」
少子高齢化問題っていうのは
 急に進行するもんじゃないからね。
 近い将来、困ることになるのは
 ずっと前から分かっているのに
 目の前に危機が迫ってくるまでは
 なかなか問題に向き合えない
 シナリオの締切と同じだわ」
「神様に比べると
 人間の寿命はずっと短いからね。
 自分の死んだ後のことなんて
 なかなか考えないんじゃないかな
 もし自分の子供がいないなら
 余計そうだよ」

「聞けば聞くほど不思議な話ですね。
 ヒトの子供は誰でも
 親に育てられて大きくなりますよね。
 大きくなったら今度は
 自分が親になって子供を育てる。
 ごくごく自然な生命の営みである
 と思うのですが……」
「学生時代の部活動で言えば、
 一年生の時は二年三年の先輩に
 色々教えてもらうのに
 自分が先輩になったら後輩の面倒
 は見ないってことだもんね。
 よく考えると違和感あるよな」

「賀島さんはご結婚されていて
 娘さんが二人おられますよね?」
「ウチは関東でも田舎だからさ
 結婚して子供を作って一人前
 みたいな風潮が親類にも地元にも
 あったんだよね。
 私は若い頃から業界にいて
 そういうのに無頓着だったから、
 30歳過ぎまで未婚でさ。
 親や周りに急かされて
 婚活サイトみたいなのに登録して
 今のカミさんと知り合ったのよ。
 そうでなきゃ今でも
 独身だったかもしんないね」

「もしかしたらですが……結婚された
 ことを後悔していますか?
「いやいや、そんなことはないよ。
 カミさんは家族で私の仕事のことを
 知ってる唯一の存在なんだけどさ。
 世間一般からは後ろ指差される
 ようなお仕事をしている私に
 よく協力してくれてると思うよ。
 子供らもあんまり裕福じゃない中で
 素直に育ってくれて助かってる」
「ただ……
 時々ふっと思うことはあるよ。
 もし、家事や育児に掛けてる時間を
 エロアニメに費やしたとしたら、
 今頃はもっともっとシナリオが
 上手くなってたんじゃないかって
「それはまた何と言うか……」

「私が一緒に仕事してる中には
 私よりいっぱい稼いでいるスタッフ
 さんも大勢いるんだけどさ、
 その中にもずっと独身の人が結構
 いたりするんだよ。
 金銭的には余裕があるんだけど
 仕事の邪魔になるから
 家庭はもたないっていう人たち」
「もちろん、親とか周りから
 あれこれ言われたりもするし
 病気した時とか、忙しい時とか
 困ることもあると思うんだ。
 でもあえてそこは気にしない。
 自分の生活の中で、
 いつでもエロアニメの仕事を
 最優先にしてるんだよね。
 そんな人生を送っている
 スタッフさんからすれば、
 私なんかはむしろ、日和ってる
 のかもしんないね
「むむむむむ……」

「世間一般からすれば、
 結婚して子供育てて、
 社会に貢献している方が正しいと
 されるのかもしんないけど、
 作品とか業界全体の事を考えると
 彼らのような生き方は
 果たして本当に悪い事なのかな?
世間から悪く言われても、
 自分の生き方を貫く姿勢は
 それはそれでとても美しいようにも
 思えるんだ

どちらが良いことなのか、
そもそも善悪があるのかどうか
私には簡単に答えられませんでした。

「……今日は少し
 重めの話になっちゃったかな?
 最後にまたちょっと
 リクエスト頼んでもいいかい?」
「はいはいどうぞ」
『輪るピングドラム』の挿入歌
 『ROCK OVER JAPAN』
 紹介したいんだ」

『輪るピングドラム』
2011年に放送された
オリジナルTVアニメで
監督とシリーズ構成は幾原邦彦さん
制作はブレインズ・ベースさんです。

その挿入歌『ROCK OVER JAPAN』
元々は1987年にリリースされた
ロックバンドARBさんの楽曲です。
『輪るピングドラム』の作中では
女性キャスト三名によるユニット
トリプルHさんがカバーされた
バージョンが使われております。

賀島さんが教えてくれた動画は、
楽曲のフルバージョンと本編#1の
音声を組み合わせたものです。

「……ちなみに今回、
 何故この曲を選ばれたのですか?」
『輪るピングドラム』
 すごく好きな作品でさ。
 特にこの『ROCK OVER JAPAN』
 流れるシーンが印象的なんだよね。
 メチャメチャロックな楽曲を
 女の子のアイドルが歌うっていう
 演出も面白いしさ。
 その中で使われてるキーワードが
 【生存戦略】なんだよね。
 その辺が
 何となく今回の話に繋がるかなって
 ……無理やりかな?」

長々とお聞きいただきまして
どうもありがとうございます。
毎月10日・20日・30日前後に
更新できるよう頑張りますので
よろしければまた
私の話を聞きに来てくださいね。

佐和山進一郎

エロアニメ・エロゲームのシナリオ
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