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『俺の指で乱れろ。』 8話のウラ話

俺の指で乱れろ。
05 /25 2020
最終回ですが、原作の第8話を大きくアレンジせずまとめてみました。
ふみが新しい仕事に挑戦を始めるエピソードなのでちょうど良いかなと。
要君との関係はもちろん、今後も色々と波乱の予感を感じさせつつも、
アニメとしてはここで一区切りです。

以前もブログに書きましたが、4月に発売された原作コミックスの2巻
第12話までで要君とのエピソードが綺麗にまとまっていますし、
蒼甫がとうとうふみとの過去に気づいたりしますので、そちらも是非お楽しみ下さい!

しかし、改めて振り返ってみると、要君は不思議な魅力のキャラでしたね。
お話の中ではふみと蒼甫の関係を掻き回す立ち位置なのですが、
意外とグイグイ責めてくるわけではなく、
でも何故か、ふみも読者も放っておけない存在なんですよね。
私も何時の間にかちょっと彼を応援していたので、
原作11~12話は読んでいて切なかったです……(;д;)

さてさて小ネタですが、
今回、蒼甫がふみを迎えに来た際、彼女との関係を聞かれて、
「立候補中ってとこです」とアピールするシーン、
ここは原作元さんからのリクエストでアレンジした件でした。
改めて映像でみると、蒼甫がカッコよくていい感じでしたね~
良いアドバイスを頂けて助かりました。

今回、緊急事態宣言発令下での放送ということで、
最終回まで無事にお届けできて先ずはホッとしました。
一緒に頑張ったスタッフ諸氏、キャストの皆様、
本当にお疲れ様でした!
そしてそして、ご覧になって頂いた皆様、
本当にありがとうございました!

DVD&ブルーレイが7月15日発売、
シチュエーションCDが8月19日発売とのことで、
その頃にはもう少し世の中が落ち着いてくれると有難いですね。

『俺の指で乱れろ。』 7話のウラ話

俺の指で乱れろ。
05 /18 2020
完全版では、回またぎのえっちなシーンから始まる珍しいパターンです。
そのえっちシーンの中でこんなやり取りがあります。
「……七瀬さんに触られると……私、身体が……身体が熱くなって……」
「へぇ……俺限定なんだ?……」

メインタイトルが『俺の指で乱れろ。』ですし、
#1からああいう展開だったので、勘違いされがちなのですが、
蒼甫はすごくえっちが上手いテクニシャンではないと考えています。
ふみは蒼甫を過剰に意識しすぎているので、ああいう反応になるのかと……
( ̄▽ ̄;)
えっちの後、朝を迎えたシーンでは、蒼甫のアプローチはすごく初心でかわいくて、
女性と本気で付き合った経験は意外と少ないのかな?……と思っていました。


さて、今回ふみの父親が初登場しました。(電話のみですが)
実はアニメでは、尺の問題でふみの家庭環境の描写を大きく端折っております。

ふみの父親は大手広告代理店の社長、
ふみ自身はキッズモデルの仕事をしていて、元々は裕福な家庭でした。
(#2でいきなりモデルの代役が務まったのは、この時の経験によります)
ところが、ふみが学生の時、父親の会社が倒産して、両親が離婚。
以来、ふみは母親と田舎に引っ越し、バイト三昧の貧乏暮らしになったのです。

ここで面白いなと思うのは、
ふみは母親に引き取られて、姓も母親の旧姓に変わったのに、
今までずっと父親に仕送りを続けていたことです。

これは想像なのですが、ふみの両親の離婚理由は不仲ではなく、
借金問題に巻き込まないための配慮だったのではないかと。
ふみと、おそらく彼女の母親も、厳しい生活の中で仕送りを続けて、
父親の再起をサポートし続けていたのではないかと。
いい話ですよねぇ……(´;ω;`)


さてさて最後は、ふみがメガネからコンタクトに替えるシーン、
ふみのメガネがモノローグを喋るシーンについてです。

IMG_20200518_081904.jpg

ここは熨斗谷監督のアレンジなのですが、
アフレコ台本を読んだ時にビックリして、「おお!」とか書いてます私。

これはとても斬新で面白いアレンジだと思います。
尺も動画枚数も掛けずに、ふみの人生の節目を印象的に描いていて、
大変感銘を受けました。
私は職業柄、えっちシーンにばかり意識が向いているので、
ふみがメガネを外しているシーンにも慣れちゃっていました……( ̄▽ ̄;)

ちなみに、メガネのモノローグを演じて下さったのは、
ふみの同僚役も兼ねているふじたまみさんです。
エンディングテロップにしっかりメガネ役としても表記があって、これも驚きでしたね。

『俺の指で乱れろ。』 6話のウラ話

俺の指で乱れろ。
05 /11 2020
今回初登場、要君のマネージャー・牛田さん。
実は名前が出たのは原作の第10話からでして、
シナリオ執筆時には、「要のマネージャー」という表記でした。
シナリオ本編では、「マネ」と省略して書いていました。

とにかくインパクトが強いキャラです。
要君の過去にも関わっていたりして、
もしかしたら、最終的に要君と結ばれるのかな?
と思っていたのですが……流石に違いましたね。
( ̄▽ ̄;)

以下にご紹介する画像は、シナリオ第6話の表紙(人物表)です。

IMG_20200510_161323.jpg

人物表絡みでもう一つ小ネタを。
美容室フレイヤには大勢のスタッフが働いていますが、
アニメに登場させるのは、同僚の女の子一人にほぼ絞りました。
シナリオでは「同僚女」と表記しています。
随分な呼び方ですが、本編に名前は出ないし、
単純に「女A」とかだと、お店の女性客と混乱してしまうので……

私が普段お仕事させてもらっているエロアニメ業界は、
大変に小規模なメディアでして、
キャラクター(キャスト)の人数、場所移動、衣装替え等は
予算が掛かるので、なるべく少なくするクセがついていまして……
( ̄▽ ̄;)

さて、今回完全版のえっちなシーン、
何と回またぎで、第7話冒頭のえっちなシーンへと繋がります。
全篇通じて一番濃厚なえっちシーンだと思いますので、
その辺もお楽しみ頂けたらと思います!

『俺の指で乱れろ。』 5話のウラ話

俺の指で乱れろ。
05 /04 2020
第5話は、えっちが未遂だった分、ドラマパートが長くて、
結果として原作のアレンジが多くなってしまいました。

原作では、要君から『PUGB』を通じてふみに買い物のお誘いがあり、
アキバで一緒にフィギュアを買ってから漫画喫茶に行く展開なのです。

ちなみに余談ですが……
都会の漫画喫茶には、完全個室のお店や、
広めのファミリールームがあるお店が存在するんですね。
田舎者なので、今回調べてみて初めて知りました……
( ̄▽ ̄;)

要君はふみに積極的なアプローチをする割に、
二人きりになった時、もう一歩を踏み込まないんですよね。
その辺、蒼甫とは対照的です。
要君は自己肯定感がとても低いタイプなんだなと思いました。

要君のこうした性格は、彼の生い立ちに起因していると思います。
4月18日に発売された原作コミックスの2巻・第12話までで、
要君のエピソードが綺麗にまとまっていますので、気になる方は是非!

要君のナイーブな部分をもう少し出せたらと考えて、
「俺なんか」という台詞をふみに強調させたり、
『鉄仮面ライダー』で要君は脇役のライダーだったという
設定をシナリオに加えてみました。

メインのライダーではなかったものの、
要君自身はこの役をとても気に入っていて、
放送終了後も、自分の役のフィギュアをリュックに下げていた。
(そんなところも彼らしいかなと)
最近のモデルの仕事ではなく、自分のお気に入りの仕事を
ふみに褒められてすごく嬉しかった……
そんなつもりで書いたシーンです。

実は原作の第9話で、要君に主演ドラマのお仕事が入ります。
シナリオ執筆中の昨秋、2011年の『仮面ライダーフォーゼ』で
仮面ライダーメテオを演じていた吉沢亮さんが、
2021年の大河ドラマ・『青天を衝け』に主演されることが発表されまして、
彼と要君が重なって、何となく思いついたアレンジでした。

カリスマ美容師として既に店を任せられている蒼甫と違って、
要君はタレントとしても、人間としても、まだまだ伸び盛りなのだと思います。

最後にもう一つ余談です。
『鉄仮面ライダー』のデザインは原作には登場しておらず、
アニメスタッフに作っていただいたのですが、
最近の仮面ライダーは一作に登場する人数が多いし、
それぞれが幾つものフォームに変化するので、
オリジナルライダーのデザインは意外と面倒だったかなと……
(既存のライダーと被らないデザインをしなきゃいけないという意味で)
お手数お掛けして申し訳ありませんでした~!

佐和山進一郎

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