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『25歳の女子高生』 12話のウラ話

25歳の女子高生
03 /26 2018
#12、いよいよ最終回です!

サブタイトルの『大好き!』、
ありふれたフレーズなのですが、イメージしていたのは、
バラエティ番組『DAISUKI!』のアイキャッチと、
渡辺美里さんの名曲『すき』の一節と、
TVアニメ『姫ちゃんのリボン』の本編最終回、『大地が大好き』の三つでした。

最終回は#1と同様、本当に盛り沢山の内容で、
正直、シナリオをそのまま映像化したら、
絶対に尺はオーバーするだろうなぁと思いつつ脱稿しました(;^_^A
実際、最初のコンテでは、5分半にもなってしまったそうです……
そこからスタッフ諸氏の奮闘でどうにか枠に収めて頂きました。

その中で特にお気に入りなのが寸劇シーンです。
ここは太多監督がアレンジしたシーンなのですが、
「もう終わっちゃうな……」「うん……終わっちゃう……」
という短い台詞と向き合う二人のカットで、
達成感と寂しさが上手く表現されている気がして……

ラストは原作元&クライアントのご要望もあって、
花ちゃんからの告白シーンも追加いたしました。
蟹江君の台詞「……遅ぇよ……あほ……」は、
原作の続き、第10話からの引用です。

そうそう、TVアニメの放送は完結しましたが、
『にごじょ』はまだまだ続きます。
原作ではこの後、いよいよ三芳果歩ちゃん本人が登場して
新たな展開を迎えます。
(単行本も良いですがフルカラーの配信版も綺麗ですよ♪)

4月2日までは公式HPでにごじょ期末テストも実施中です!
景品の激レアグッズが豪華な分、大変難易度の高いテストになっております(笑)
(私、素の状態では7問正解でした……)
こういうのって形だけのクイズが多い気がしていましたが、
これはガチです!……ちょっとネタになるレベルだと思います☆彡

他にも、LINEスタンプが発売中ですし、
明日、27日(火)夜には、ニコ生の特番も放送されるようです。
(今度は『甘い懲罰』との合同特番なんですね~)

そんなこんなで、是非是非これからも『25歳の女子高生』を応援して頂けると、
TVアニメのスタッフの一人として何より嬉しいです。

最後になってしまいましたが、
昨年9月から厳しいスケジュールの中、
監督、演出、プロデューサー、進行を兼任して、
不眠不休、八面六臂のご活躍だった太多監督を始め、
現場スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした!

私、普段はエロアニメの仕事ばかりしているもので、
HPやツイッター、イベント等で、
こんなに告知を盛り上げて頂いたのは初めての経験でした。
また、ユーザーさんからの応援をこんなに強く感じたのも初めてでした。
心より御礼申し上げます。
本当に本当にありがとうございました。

『25歳の女子高生』 11話のウラ話

25歳の女子高生
03 /20 2018
#11の見どころは何と言っても、
前半部の蟹江君と花ちゃんの言い合いですね。
二人が感情をぶつけ合うシーンって初めてではないかと。

このシーン、通常版と完全版を是非見比べて頂きたいですね。
二人の掛け合いの妙と言いますか、
同じ台本、同じ映像なのに、
演じる役者さんのアプローチが各々違っていて、
大変興味深かったです。

収録が複数回、三か月に渡って行われた結果、
通常版、完全版それぞれで、
こういう風にお芝居が深まったのだなと感心しました。
エロアニメでは一話か前後編での完結が殆どで、
長期に渡ってキャラを育てることがあまりないので……

あと#11は、珍しく尺に余裕がある回でした。
最終回、花ちゃん自宅でのシーンは途中で切りたく無かったので
今回は敢えてその直前までで止めておいたのです。

その分、今回は相田君のシーンでたっぷり遊びが出来ました。
キャラがデフォルメされる例のシーン、
スタッフ間では「寸劇シーン」と呼んでいるのですが、
通常、尺調整で真っ先に改変される部分なので、
ここまでシナリオ通りに映像化されることは稀だと思います。

相田君の出番は今回でおしまいですが、
全体を通じて、彼は本当に重宝な存在でしたね。
蟹江君と違って、人間的に未完成な分、
何と言うか、キュートな魅力があったように思います。

蟹江君と花ちゃんはやはり芯になるキャラなので、
あまりアニメで勝手なアレンジはしづらいのです。
その分、相田君では自由に遊ばせて頂きましたね。

次回はいよいよ最終回です。
何とかこのラストに到達させるべく、
あれこれと構成を調整してここまで辿り着きました。
蟹江君と花ちゃんを応援してくれた皆さんには、
喜んで頂ける結末になったと思いますので、
是非是非ご期待下さい。

『25歳の女子高生』 10話のウラ話

25歳の女子高生
03 /12 2018
#10の前半部、
蟹江君が花ちゃんの太腿を触りだすまでの流れは、
原作からちょっとアレンジさせて頂きました。

相田君が実は勉強ができる?……という件なのですが、
個人的には彼は、「やればできる子」なのではないかなと。
学園内で唯一、花ちゃんの正体に勘付くくらいなので、
基本的には頭の回転が良くて、要領も良い子だと思うのです。
授業をサボッてばかりで赤点だらけなんだけど、
追試前にちょっと本気を出すと何とかなっちゃう……みたいな。
対称的に花ちゃんは、真面目に努力するんだけど、
要領が悪くてなかなか結果が出ないタイプなんだと思います。

花ちゃんにもモノローグでチラッと言わせましたが、
もしかしたら相田君は、ちょっとしたきっかけで、
蟹江君みたいに大きく変わるのかもしれませんね。

……ま、でも、おだてられると簡単に乗せられちゃうので、
そういう所はやっぱりおバカさんの相田君なのでした。

さてさて、こういう展開にしたのは、
実は二つの意味がありました。

まず考えたのは、
花ちゃん以外の皆がちゃんとしている姿を見せることで、
ラストの彼女の落ち込みを際立たせることでした。
(#9のラストシーンから続く流れです)

もう一つは、何とか相田君に勉強に集中してもらって、
蟹江君が花ちゃんに悪戯する隙を作りたかったのです。
通常版では太腿に触っているくらいですが、
完全版では、かなりガッツリ弄っちゃってまして、
相田君が花ちゃんのことを意識し続けていると、
絶対に気づかれてしまいそうだったので……

ちなみに、完全版のHシーン後半で、
図書館で本番までしちゃっているシーンを追加したのですが、
これも原作にはない件でして、
結果としてすごくエロアニメっぽくなっちゃってます(;^_^A
改めて考えると、
もう少しTLアニメとしての見せ方もあったのではないかなと……
この辺、個人的な今後の課題だと思いました。

『25歳の女子高生』 9話のウラ話

25歳の女子高生
03 /06 2018
この#9から最終回(#12)までが、
三回目のARで収録した回になります。

ちなみに、この回のサブタイトルは、
まず「朝」をキーワードにしたいと思いまして、
そこから朝が付くフレーズを色々と考えた結果、
『遠山の金さん』の主題歌で、
杉良太郎さんが歌う『すきま風』のサビを
アレンジしてみました。

この回のラスト、
花ちゃんの母親から電話が掛かってくるシーンは、
アニメオリジナルです。
最終展開に向けて、
ちょっと花ちゃんに不安を感じてほしかったので……

さてさて、#9の話からは逸れますが、
個人的な裏話を一つ。

私、今年の会社用の年賀状で、
『にごじょ』放送開始の件を告知していたのですが、
『おみつよ』監督のみうらさぶろうさんから、
メールでお返事を頂きました。

実はみうらさんは、
以前に私がシナリオを執筆した『姦染BB』という作品で、
絵コンテと演出を担当されていたのです。
(五年ほど前の作品でした)
AR現場で一度だけお会いして、名刺を交換したのですが、
お互い名刺はペンネームではなく本名だったので、
私は「みうらさぶろう」さんがその方だということに
全く気がつかずに年賀状を送っていたのでした。

いやはや、エロアニメ業界は本当に狭いですね。
『にごじょ』監督の太多さんとは、
もう十年近く一緒にお仕事させて頂いてますし、
『僧侶』監督の荒木さんとは、十五年近くのお付き合いです。
『僧侶』、『おみつよ』の制作会社であるセブンさんとも、
何本かお仕事をさせて頂いたことがあります。

日頃のお仕事はエロアニメが大半なので、
TVアニメのお仕事をさせて頂くと、
新鮮な驚きもあり、色々と勉強させてもらっております。

佐和山進一郎

エロアニメ・エロゲームのシナリオ
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