＃33 走り続けるキミが見える
エロアニメの神様本日は
エロアニメの話題からちょっと離れて
2023年１月20日から公開されている
映画『アイカツ！ 10th STORY
～未来へのSTARWAY～』
に関するお話です。
「『アイカツ！』10周年の記念作品
ってことで、娘たちと観に行った
んだけどさ、何て言うか……
すごく感慨深かったんだよね」
「それだけ素晴らしい傑作だったと
いうことでしょうか？」
「ん～……単純にそれだけじゃなくて
本編以外の色んな要素が奇跡的に
噛み合ってるんじゃないかな」
『アイカツ！』はバンダイさんが
発売するデータカードダスを
原作としたＴＶアニメです。
2012年10月～2014年９月までは
星宮いちごがヒロインのお話で、
2014年９月～2016年３月までは
大空あかりがヒロインのお話です。
その後、
舞台となる学園とヒロインを変えつつ、
2016年４月～2018年３月までは
『アイカツスターズ！』
2018年４月～2019年９月までは
『アイカツフレンズ！』
2019年10月～2020年３月までは
『アイカツオンパレード！』
2021年１月～６月までは
『アイカツプラネット！』と、
継続してシリーズ作品が
制作されてきました。
「今回の映画は最初のヒロイン、
星宮いちごが主人公でさ。
同じグループ【ソレイユ】の
霧矢あおい、紫吹蘭と
彼女たちの世代が
スターライト学園を卒業して
各々の道を歩きだすお話なの」
「高等部の卒業をきっかけに
あおいが海外留学を決意して
ソレイユは活動休止するんだけど
その後、それぞれの活動を経て、
ラストは大学を卒業して帰国した
あおいといちごと蘭が再会して
ソレイユの活動再開を決める……
っていう展開なのよ」
「つまり、現実と同じように
劇中でも10年の時間が流れるわけ」
「ほうほう」
「この10年っていう時間の成長を
物語以外からも感じることが
できると思うんだよね」
「この映像は10年前の2012年に
公開された『アイドル活動！』の
ミュージックビデオでさ」
「で、こっちが
2016年に公開された劇場版第三作
『アイカツ！～ねらわれた魔法の
アイカツ！カード～』での
劇中ライブシーン」
「ははぁ……随分印象が違いますね」
「データカードダスと劇場映画じゃ
単純比較できないかもしれないけど
こういう３ＤＣＧの技術の向上が
彼女たちの成長と重なってるように
感じられるんだよね」
「なるほど」
「個人的な話なんだけど
ウチの上の娘が今16歳でさ
一番初めの『アイカツ！』が
どストライクの世代なんだよ。
当時、ＴＶも付き合って観たし
映画も連れて行ったし、
イオンのゲームコーナーで
データカードダスにもずいぶん
付き合わされたんだよ。
アイカツカードがいっぱい入った
バインダー持たされてさ」
「そういう親世代からすると
いちごたちの成長が自分の娘たちの
成長にもダブって見えるんだよね」
「それが
【本編以外の要素が噛み合っている】
ということなんですね」
「そうそう、
これは狙ってできることじゃなくて
偶然が奇跡的に噛み合っていると
思うんだよね。
だからすごく貴重で、そういう作品
に出会えたことは感慨深いなって」
「昔、アニメの『YAWARA!』でも
オープニングとエンディングで
似たようなことを感じたっけ」
『YAWARA!』は
浦沢直樹さん原作のコミックで
1986年から1993年まで
ビッグコミックスピリッツで
掲載されていました。
ＴＶアニメ全124話が
1989年から1992年まで
放映されています。
「７年も掛けて執筆されてた
原作コミックだからさ。
その間にどんどん作画が向上して
ヒロインの猪熊柔も
綺麗になっていくんだよね。
で、それが、
劇中で女子高生～短大生～ＯＬと
成長していく姿とダブるわけさ」
「なるほど」
「本編で柔道の試合をやってる間は
そんなこと言ってられないけど、
連載当時の単行本の表紙を見ると
特にその成長を感じるね。
全29巻の単行本の表紙が
全部柔の私服姿なんだよね。
副題にある
【a fashionable judo girl!】を
見事に現わしてるんじゃないかな」
「ＴＶアニメもそうなんですか？」
「アニメの放送は３年間なんだけど
オープニングとエンディングは
単行本表紙の雰囲気を
すごく忠実に再現してると思うよ。
３年間、全124話で８曲の
オープニングとエンディングが
あるんだけど、柔が柔道をしてる
カットが一つもないんだから」
ではでは、ＴＶアニメ『YAWARA!』の
オープニングとエンディングを
まとめた動画を見てみましょう。
「今観ると、当時のファッションや
時代の空気が色濃く感じられて
すごく懐かしい映像だよね」
「『アイカツ！』の映画は
10周年記念作品なんだけど
ＴＶアニメの新作が制作されてない
ことを考えると、
これが『アイカツ！』の
最後の作品じゃないかと思うんだ」
「『アイカツ！』の映画って聞くと
女児向けの作品だと思われるけど
今回の映画は、あの頃アイカツに
ハマってた女の子たち、
今の女子高生とか女子大生にこそ
深く刺さる映画だと思うんだよね。
だから機会があったら
是非劇場に足を運んでほしいな。
劇場の大画面で観られるのは
これが最後かもしれないしね」
長々とお聞きいただきまして
どうもありがとうございます。
毎月10日・20日30日に
更新できるよう頑張りますので
よろしければまた
私の話を聞きに来てくださいね。
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