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#36 邪なエロアニメ

エロアニメの神様
03 /01 2023
「……昔のエロアニメを
 見返したりしてるとさ、
 すごく【邪な】作品を
 見かけることがあるんだよね」
邪なエロアニメ……ですか?」

「んーとね、
 ファンタジーものとかSFものだと
 分かりやすいかな。
 エッチシーンより、戦闘シーンや
 メカアクションシーンに
 力が入っちゃってる作品が
 たまーにあるんだよね
「それが【邪】というのは
 またどうしてでしょう?」

「エロアニメの経験が少ない
 スタッフさんなんだと思うけど、
 コンテマンとかアニメーターさん
 の邪な意図が透けちゃうんだよね。
 『今回はエロの仕事をやってるけど
  本当の自分は違うんだ。
  こういうカッコいいカットも
  描けるんだぞー』……ってね」
「ははぁ……なるほど」

エロアニメの仕事をやりたくない
 って人がいるのは分かるけど、
 そういう人は、やっぱエロアニメの
 お仕事を受けちゃいけないよね。
 作品の為にもお客さんの為にも
 ならないと思うし、
 何より本人の為にならないもの」
「本人の為にもですか?」
「仕事が無くて仕方なくエロアニメ
 の仕事を受けてるんだろうけど、
 邪な仕事をしてると、
 監督やプロデューサーはちゃんと
 分かっちゃうからさ。
 次の仕事には繋がらないと思う。
 お客さんだって、
 エロの為にソフト買ってるのに、
 エロ以外のアクションカットに
 力を入れられても困っちゃうし」

「改めてお伺いしますが、
 エロアニメにおける
 エッチシーン以外の描写について
 賀島さんはどう思われますか?」
エッチシーンに向けて昂りを作る
 【助走段階】って感じかな。
 女の子のキャラと魅力を出して、
 設定やシチュエーションを描く。
 特に難しいことじゃないんだよ」
「サメ映画やゾンビ映画だって、
 ずっとサメやゾンビが出っぱなし
 ってわけじゃないでしょ?
 サメやゾンビが来るかも来るかも
 ってドキドキ感を高めておくと、
 いざサメやゾンビが出た時に
 より昂奮出来るんじゃないかな?」
「なるほど」

ただこれは、あくまで
 エロアニメに限った話かな。
 30分のエロアニメだと、
 お客さんがパンツを脱いで観てる
 可能性もあるけど、
 エロゲーだとまた話が違うよね。
 ボリュームが多いエロゲーは
 一日で解くものじゃないから、
 構成の仕方が変わってくるかな。
 エロ以外のやり方でお客さんを
 楽しませる必要も出てくると思う。
 ……ま、この辺は門外漢だから
 詳しくは語れないけどさ」

「ところで、賀島さんは冒頭で
 『昔のエロアニメ』と
 仰っていましたが、
 近年のエロアニメではこうした
 傾向は見られないんでしょうか?
「そうだね、
 これは単純に制作環境の問題かな。
 昔みたいに1話30分で全4話って
 フォーマットだと、色々と遊びの
 シーンを挿れる事もできたけどさ、
 1話15分で全2話ってなると、
 もうお話を終わらせるだけで
 いっぱいいっぱいだからね」
「あと、前にも言ったけど
 最近はエロアニメの制作予算が
 著しく下がってるからさ、
 エロアニメをやりたくない人が
 ギャラのために仕方なく……
 ってケースは少なくなったのよ。
 今はTVシリーズの方が
 ギャラが高くなってたり、
 人手が足りないくらいだしね」

最後はちょっと
寂しいお話になってしまいましたが、
気を取り直して、
何かリクエスト曲をお願いします。

「そうだね、
 ビアリストックスさんの
 『差し色』を聞かせてよ」

こちらは2022年の4月~6月に
テレビ東京系列で放送された
ドラマ『先生のおとりよせ』
エンディングテーマです。

「いや実は、そのドラマは
 全然知らなかったんだけどさ。
 2023年の1月から放送されてる
 『もういっぽん!』ってアニメが
 今すっごくお気に入りでね。
 その放送中に
 ビアリストックスさんの
 アルバムのCMが流れるのよ。
 それを観てたら、
 『良い曲だなー』って思って、
 アルバムも買っちゃったんだわ」
「ははぁ……何と言いますか、
 面白いご縁ですね」
「でしょ?
 お気に入りの作品や音楽に
 こんな形で出会えたのが
 何だか妙に嬉しくってさ」


長々とお聞きいただきまして
どうもありがとうございます。
毎月10日・20日30日に
更新できるよう頑張りますので
よろしければまた
私の話を聞きに来てくださいね。

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佐和山進一郎

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