2ntブログ

#41 横顔

エロアニメの神様
04 /20 2023
東映アニメーションさんが制作する
【プリキュア】シリーズは
2004年に放送開始され
本年で20周年を迎えるそうです。

「ウチは子供が二人とも娘だからね。
 プリキュアシリーズには
  随分お世話になってるよ。
 今でも下の娘は最新作の
 『ひろがるスカイ!プリキュア』
 を観てるし、
 映画もよく連れていくね」
もう十年近く前の話だけど
 プリキュアのシナリオを
 書いてみようかと思ったことも
 あったなー
「ほほう、
 それはまた意外なお話ですね」

「子供を連れて映画に行くとさ
 やっぱり上映中も
 チラチラ子供を気にしちゃうのよ。
 前の席を蹴ってないか
 ポップコーンをこぼしてないか
 ミラクルライトを落としてないか
 ちゃんと点けられるかとかね」

ミラクルライトというのは
以前、プリキュアシリーズの映画で
配布されていた入場者特典です。
上映中にこの小型ライトを点灯して
プリキュアを応援するアトラクション
の要素もあったそうです。

「そうやって子供の様子を見てるとさ
 クライマックスでは本当にもう
 夢中になってるんだよね。
 口をポカーン開けちゃって
 ポップコーンも手に取ったままで」
そういう子供の横顔を見てたら
 もし自分が書いた作品を
 こんな風に観てもらえたら
 ……なんて思っちゃったんだよね

「しかし、そう簡単に
 行くものなのでしょうか?」
「勿論いきなり劇場のシナリオなんて
 書けるわけないけどさ。
 長くシナリオライターをやってれば
 それなりにコネはあるし、
 試しにプロットを書いて、
 営業を掛けてみるくらいなら
 出来るんじゃないかなと思ったの」
「ほほう、なるほど」
「……でも結局、 
 営業を掛けるどころか、プロットを
 まとめることもできなかったよ」
「どうしてです?」
「当時放映中だったプリキュアは
 子供に付き合って観てたんだけどさ。
 いざお話を作ろうと考えてみても
 なーんにも浮かばなかったんだよね。
 書きたいものが全然無かったの
「あらららら?」

自分の子供を喜ばせたい
 っていうならまだしも、
 自分の作品を子供に観せたい
 褒められたいってだけだからね。
 そんな邪なモチベーションじゃ
 やっぱりダメってことなんだよ
「もし、
 賀島さんに息子さんがいたら
 18歳になった時、ご自身の作品を
 観せることもできたんでしょうね」
「そうだなー
 それが出来たら良かったんだけど
 どっちにしろダメだったと思うよ。
 エロアニメの仕事のことは
 子供には内緒にするって
 結婚前からカミさんと決めてたから」
「そうでしたか」

「気取った言い方になるけど
 横顔の美しさっていうのは
 切なさも内包している気がするね
「どういうことでしょう?」
どんなに綺麗でもさ、
 相手はこっちのことを
 全然見てないわけじゃない?
 綺麗なんだけど手が届かない
 そういう切なさがあるなって

私はそれ以上、
この話を続けるのは止めました。
何も聞かなくても
賀島さんの横顔を見ているだけで
全てが分かるような気がしたのです。
なので、話題を変えて聞きました。

「さてさて
 では今回のリクエスト曲ですが……」
『映画
  プリキュアオールスターズDX2
  希望の光☆
  レインボージュエルを守れ!』
 のエンディングで
 『17jewels
   ~プリキュアメドレー2010~』
 を聞かせてもらおうかな」

こちらは
2010年3月に公開された劇場作品で
監督は大塚隆史さん
脚本は村山功さんです。

「フル3DCGのダンス映像と
 主題歌のメドレーなんだけどさ
 曲の切り取りがすごく絶妙で
 放映順のメドレーじゃないから
 次に何が来るんだろうって
 ワクワクするんだよね」
「あと、ダンスもステージの設定も
 すごく立体的でアクション性が
 高くて面白いんだよね。
 彼女たちはプリキュアなんだから
 普通にステージで踊ってたら
 つまんないじゃない?
 プリキュアならではのステージに
 なってるのが良いんだよね~」


今回、ご紹介した動画は、Blu-ray・
DVDの【特装版】に収録されている
コンプリートバージョンで
劇場公開されたバージョンよりも
更に長めになっているそうです。

長々とお聞きいただきまして
どうもありがとうございます。
毎月10日・20日30日に
更新できるよう頑張りますので
よろしければまた
私の話を聞きに来てくださいね。

コメント

非公開コメント

佐和山進一郎

エロアニメ・エロゲームのシナリオ
エロ小説のお仕事、随時募集中!
メールフォームまたはツイッターの
DMにてお問合せ下さい