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#43 かわいそうなのは抜けない

エロアニメの神様
05 /12 2023
ネットやSNS上で広まっている
【かわいそうなのは抜けない】
という画像があります。

MNpeykT.jpeg

こちらは
佐野洋子さんの絵本
『100万回生きたねこ』の表紙を
使ったコラージュ画像です。
そもそもは
【10000万回抜いたねこれ】という
原題に近いコラージュ画像があり、
そこから派生して
様々な性的嗜好を語る画像へと
派生していったらしいのです。

oVnZbQN.jpeg

「まあでも、ここで言う
 【かわいそう】ってフレーズは
 単純に女の子が酷い目に遭って
 かわいそうっていうことだけ
 じゃない思うんだよね
「ほほう」
エロメディアでは、
 強〇、輪〇、寝取られみたいに
 女の子が酷い目に遭う内容でも
 一定の需要があるじゃない?
「そもそも、
 作品を観るお客さんは
 ジャケットやサンプルムービーで
 凌辱的な内容だって分かってて
 それを期待して選んでるんだよ。
 だからもしそこに強〇や輪〇が
 キチンと入っていなかったら、
 観たかった作品と違うって
 お客さんは怒るんじゃないかな?
「確かにそうですね」

強〇ものや凌辱的な作品で
 酷い目に遭う女の子が
 【かわいそう】に見えちゃうから
 最後に快楽堕ちを持ってきている
 ……ってレビューをちょくちょく
 見かけるんだけど、
 ちょっと違うかなって思うんだよ。
 女の子が拒絶&抵抗している
 エッチシーンが続くと
 似たような展開で飽きちゃうから
 変化をつけたいのと、
 女の子を派手に乱れさせて
 ラストを盛り上げたいのかなと」

「身も蓋もない言い方しちゃうとさ
 女の子が酷い目に遭う展開でも
 エッチシーンががっつりエロければ
 お客さんの性欲が勝っちゃって
 抜けると思うんだよね
「すると
 【かわいそうなのは抜けない】
 というのは、
 どんな作品のことなんでしょう?
「例えば、強〇や輪〇プレイで
 女の子が血だらけになっちゃう
 ……みたいな残酷描写があると
 流石に痛そうに感じて
 お客さんが引いちゃうと思う
「感覚的な言い方になるけど
 お客さんはパンツを脱いで
 もう準備万端で待ってるのに
 そのエッチな気持ちが萎えちゃう
 ような描写は抜けないんだよね。
 スパンキングで尻が赤くなるとか
 SMプレイで鞭の跡が付くとか
 その辺がボーダーラインかな」
「なるほど」

「こういう残酷描写を除くと
 実は個人的には
 【かわいそうなのは抜けない】
 っていうのは、エロメディア以外の
 話だと思ってるんだ
「どういうことでしょう?」

一般作のコミックとか小説とか
 映画とか、エロメディア以外の
 作品でも凌辱的なシーンが
 入ることがあるんだよ。
 ひと昔前は、TVのドラマや
 アニメでもあったね」
「もちろん、そういう作品では
 エロを描きたいわけじゃないから
 表現は抑えられたものになるのよ。
 ただ、凌辱的な行為があったこと
 だけはハッキリ分かるから
 衝撃だけが強く残るんだよね
「私が幼少期~思春期に観た作品で
 印象的な強〇シーンがあった
 作品をちょっと挙げてみるよ」

『生徒諸君!』
 庄司陽子先生のコミック作品
 1977~1985年まで
 『週刊少女フレンド』に掲載

「これが一番古い記憶かな。
 親戚のお姉さんに借りたんだけど
 強〇描写の他にも
 メインキャラの病死とか事故死とか
 衝撃的な展開が多かった気がする」


『ふしぎ遊戯』
 渡瀬悠宇先生のコミック作品
 1992~1996年まで
 『少女コミック』に掲載
 1995年にTVアニメ化

「これはTVアニメで初めて
 知った作品なんだけどさ
 主人公の親友・唯が強〇される
 シーンがすごく衝撃的なんだよね。
 18時からの放送だったから
 直接的な映像は無くて、セリフと
 効果音だけで表現されるんだけど
 冬馬由美さんのお芝居がすごくて
 心を抉られるんだよねぇ……」


『高校教師』
 1993年放送のTVドラマ
 原作・脚本が野島伸司さん

「このドラマは
 教師と生徒の恋愛、同性愛、
 強〇、妊娠、近親相〇、自殺と
 刺激的なテーマを詰め込んだ
 作品で話題なったんだよね」


『ひとつ屋根の下』
1993年放送のTVドラマ
こちらも脚本は野島伸司さん

「高校教師の直後に放送された
 ドラマだったんだよね
 最初は6人の兄弟姉妹が同居する
 ホームドラマみたいなんだけど
 後半で姉妹の一人が強〇される
 エピソードがあるの。
 元々のベースが明るいノリの
 ドラマだったから
 余計に衝撃があったなぁ……」

「なるほど
 心を抉られるような展開故に
 強く印象に残る
 ということでしょうか?」
「そうかもしれないね」

「最後はちょっと魅せ方が違う
 【かわいそうなのは抜けない】を
 紹介しようか

「映画『刑事物語』
 冒頭シーンなんだけどさ。
 違法営業の疑いがある
 トルコ風呂(ソープランド)に
 警察がガサ入れするのよ。
 もちろん店内は大騒ぎになる。
 そんな中、主人公の刑事が
 とある個室に踏み込むんだけど
 そこでは半裸のトルコ嬢が平然と
 浴槽の掃除をしてるんだよ」
「実は彼女は聾啞者でさ。
 刑事を見るとお客と勘違いして
 片言で話しかけてくるんだよ。
 『いらっしゃいませ ひさ子です
  ごめんなさい よく話せません
  でもサービスいたします』って
 満面の営業スマイルでさ」
「で、刑事が警察手帳を見せると
 事情を察して一気に泣き崩れて
 『助けてください』って
 刑事に抱き着いてくるんだよね」

ヒロインの薄幸な境遇と健気さを
 短いシーンで端的に表現した
 見事な導入シーンだよね。
 一気にヒロインに感情移入できる
「トルコ風呂の一室で、ヒロインは
 おっぱい丸出しなんだけど
 全然エロさは感じない。
 観る人全員にこのヒロインが
 幸せになってほしいって
 思わせてくれるんだよね」

『刑事物語』は1982年公開。
監督は渡邊祐介さん
脚本は主演も務めている
武田鉄矢さんです。


長々とお聞きいただきまして
どうもありがとうございます。
毎月10日・20日30日に
更新できるよう頑張りますので
よろしければまた
私の話を聞きに来てくださいね。

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佐和山進一郎

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