#15 摩天楼蒼く煙らせる雨は
エロアニメの神様TVアニメの新作がまた続々と
放送されております。
いわゆる【夏クール】ですね。
世間に流れる情報を
つらつらと眺めてみると
少し前までDVDとブルーレイで
販売されていた映像ソフトが
ブルーレイ販売のみだったり
BOX販売されたりするように
変わってきた気がします。
「あー、確かにそうかもな」
そこで鑑みると、
我々のエロアニメは
ブルーレイで発売される新作が
少ないように思うのですが
一体これは何故でしょう?
「……さぁ
ちょっとよく分かんないなー」
「あらららら?……」
「いやだってさ
DVDでもブルーレイでも
シナリオには特に違い無いしねぇ」
「それはそうかもしれませんが
それでは身も蓋もありません」
「ちなみに、俺が関わった作品で
ブルーレイで発売されているのは
何かあるのかな?」
FANZA通販さんのサイトを参考に
ちょっとまとめてみました。
2015年に発売された
『LOVELY×CATION』が
2017年に完全版としてブルーレイ化。
むらかみてるあき監督作品も
完全版でブルーレイ化されていますね。
2011年発売の
『妹ぱらだいす!』が2015年に
2012年発売の
『ぜったい遵守☆
強制子作り許可証!!』が2016年に
『ケダモノたちの住む家で』(2015年)
『魔将の贄3』(2016年)
『龍堂寺志門の陰謀』(2017年)が
2022年にブルーレイ化されています。
現在は販売終了しているミルキーズ
ピクチャーズさんの作品では
『特別授業3 SLG』(2014年)
『マドンナ』(2014年)
『麻呂の彼女はガテン系』(2015年)
の三作がブルーレイ化されています。
あとこれは
TVシリーズの完全版として
ブルーレイ化されたものですが
『25歳の女子高生』(2018年)
『俺の指で乱れろ』(2020年)
の二作がありますね。
「こんなにブルーレイ化されてる
なんて知らなかったけど……
300本以上執筆したって考えると
やっぱブルーレイ化される作品は
少ないってことなのかな?」
ただ、
いわゆる【僧侶枠】作品の完全版は
あちこちのレーベルから大半が
ブルーレイ化されているんですよね。
やはりTVシリーズ作品は
ブルーレイ化されやすいということ
なのでしょうか?
「今日の話はあくまで俺の推測で
確証は無いんだけどさ
それを前提に聞いてちょうだい」
「はいはい」
「エロアニメはソフト販売より
配信とかダウンロード販売の方が
向いてるんじゃないかって
ちょっと前から思ってるんだよね」
「ほうほう」
「別の言い方をすると
エロアニメってのはコレクション
するモノじゃない
……ってことになるのかなと」
「もう少し詳しくお願いします」
「今までにも何度か言ったけど
エロアニメとかAVは
【刺激のメディア】なんだよ。
エロアニメを観て、
一番刺激を受けるのは
一番最初の一回じゃない?
二回目以降は内容が分かっている
んだから、絶対に刺激は弱まる。
繰り返して観るごとに、どんどん
刺激は弱まっていくのよ。
刺激に慣れちゃうんだな。」
「ははぁ、なるほど」
「TVアニメや一般OVAとか
劇場アニメは違うでしょ?
ジブリ作品はDVDを持ってても
TVで放送していると、
つい観ちゃったりするじゃない。
繰り返し何度も観ることで味わい
が深まるんだろうし、
庵野監督の作品みたいに情報量が
凄い作品は、繰り返し観ることで
色んな考察ができるしね。
好きになった音楽は、曲も歌詞も
もう完全に覚えちゃってても
何度も聞きたくなるでしょ?
それと同じだと思う」
少し分かってきました。
一般作アニメの良作は、
DVDやブルーレイを購入して
繰り返し鑑賞することに
向いていますが
我々のエロアニメには
その特性が無いということですね。
「そういう言い方はネガティブだな。
エロアニメってのは、常に新しい
刺激を求め続ける映像メディア
……ってことだよ」
「なるほど、
実に前向きな考え方ですね。
私もそう思うようにします」
「他にも配信やダウンロード販売が
向いてると思う要素はあるよ。
エロアニメを観たいと思う時、
お客さんは性的欲求でムラムラ
してるわけじゃない?
いちいちディスクを入れたりする
煩わしい手間は無い方がいい。
すぐ観られる方がいいじゃない?」
「あと、エロアニメのパッケージが
部屋にズラッと並んでいるって
いうのはちょっとどうかなーと」
「見た目がよくないですか?」
「違う違う。
見た目なんて自分の部屋だったら
気にすることないでしょ。
エロアニメのソフトが
日常的に目につく場所にあるとさ
やっぱりちょっと、
刺激が薄まる感じがするんだよね。
常にエロアニメがある環境だと
それに慣れちゃうような」
「ははぁ……」
神である私には性的衝動が無いので
こういった生々しいお話になると
完全には理解できないのです。
それが少し歯がゆく思います。
「……まぁ、これはあくまで
俺の個人的な考察なんだけどさ。
コロナ禍の昨今、
配信やダウンロード販売が好調
っていうのは事実みたいよ」
「そうなんですか、
それは何よりです」
「さてさて、そんなわけで
今日のリクエストなんだけど……」
「はいはい」
「『機甲創世記モスピーダ』の
エンディングで『ブルー・レイン』」
「……もしかして、駄洒落ですか?」
「いやいや、まあ少しでも
今日の話に関連づけたリクエスト
ができればなと……」
『機甲創世記モスピーダ』は
1983年に放送された
タツノコプロ制作のTVアニメです。
監督は山田勝久さん
シリーズ構成は富田祐弘さんでした。
「金田伊功さんが作画を手掛けた
オープニングが有名だけどさ。
オープニングとエンディングの
作曲はタケカワユキヒデさんで
曲も凄く良いんだよねー
『ブルー・レイン』は
初めて聞いたジャズかもしんない」
ではでは皆様、お時間ありましたら
また私の話を聞きにきて下さいね。
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