2ntブログ

#21 僕は僕じゃなきゃ居られない

エロアニメの神様
10 /03 2022
賀島さんが九月末の納品を

乗り越えたということで

久しぶりの更新となります。


「……いやはやしかし、

 アラフィフともなると

 体力の低下を感じるよね~」


賀島さんのような在宅ワークで

体力の低下が具体的にどのような

影響を及ぼすのでしょうか?


「若い頃に比べて、

 集中力が持続できる時間が

 短くなったね。

 徹夜とか睡眠時間を削るのも

 もうダメかな。

 途中で集中力が切れちゃうから

 意味が無いのよ」

「ははぁ……なるほど」

「だから昔より規則正しく

 仕事をするようになったね。

 スケジュールをキチンと決めて

 その分量をキッチリ仕上げていく

 ……みたいな」


「あと、これは年齢には関係ないけど

 腰痛は我々の職業病かな。

 良い椅子とかクッションとかベッド

 ってよく話題になったりするよ」

「ちなみに賀島さんは

 何かされているんですか?」

「私は仕事用の椅子は

 ゲーミングチェアにしてるよ。

 まあ長くて3年位しかもたないから

 消耗品と思うようにしてるけどね。

 ベッドは普通のベッドだけど

 トゥルースリーパーって

 マットレスを入れてるよ」


「……とまあ色々やったところで

 クリエイターとしての衰え

 避けられないんだろうけどね」

「どういう意味でしょう?」


「スポーツ選手ほど顕著じゃないけど

 やっぱりクリエイターにも

 選手寿命みたいのはあると思うんだ

 あくまで私見だけど

 30~40代がピークじゃないかな?

「そうなんですか?」


「クリエイターの能力の変化って

 観覧車みたいなもんだと思うんだ。

 ずっと昇っていくんじゃなくて、

 中盤にピークがあって

 後はゆっくり下っていく感じかな。

 本当の意味での頂点の期間って

 意外と短い気がするよ」

「ははぁ……」

「いっぱい努力して

 大きい観覧車に乗ると、

 より高い場所には行けるんだけど

 やっぱり頂点から下っていくこと

 は避けられないと思うんだ」

「そういうものなんでしょうか?」


「私はね、尊敬しているアニメ監督が

 三人いるんだ。

 宮崎駿監督と富野由悠季監督、

 そして出崎統監督。

 この監督さんたちの30~40代の

 作品歴を紹介したいんだ。

 神様リストアップしてみてよ」

「はいはい」


宮崎駿監督(1941年生まれ)

『未来少年コナン』(78年:37歳)

『ルパン三世 カリオストロの城』

(79年:38歳)

『風の谷のナウシカ』(84年:43歳)

『名探偵ホームズ』(84年:43歳)

『天空の城ラピュタ』(86年:45歳)

『となりのトトロ』(88年:47歳)

『魔女の宅急便』(89年:48歳)


富野由悠季監督(1941年生まれ)

『無敵超人ザンボット3』

(77年:36歳)

『無敵鋼人ダイターン3』

(78年:37歳)

『機動戦士ガンダム』(79年:38歳)

『伝説巨神イデオン』(80年:39歳)

『戦闘メカザブングル』

(82年:41歳)

『聖戦士ダンバイン』(83年:42歳)

『重戦機エルガイム』(84年:43歳)

『機動戦士Zガンダム』

(85年:44歳)

『機動戦士ガンダムZZ』

(86年:45歳)

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』

(88年:47歳)


出崎統監督(1943年生まれ)

『エースをねらえ!』(73年:30歳)

『ガンバの冒険』(75年:32歳)

『家なき子』(77年:34歳)

『宝島』(78年:35歳)

『ベルサイユのばら』(79年:36歳)

『あしたのジョー2』(80年:37歳)

『スペースコブラ』(82年:39歳)

『ゴルゴ13』(83年:40歳)

『おにいさまへ…』(91年:48歳)


全作品ではありませんが

ざっとまとめてみました。

ご年齢は誕生日と放映日・公開日を

考えると若干ズレがあると思います。

あくまで目安とお考え下さい。


「色々好き好きはあると思うけど

 やっぱり私はこの三人の監督の

 30~40代の作品が一番好きだし、

 影響も強く受けたんだよね。

 こうして改めて見てみると、

 やっぱり誰でも

 クリエイターとしてのピークって

 いうのはあると思うよ」


「賀島さんは現在アラフィフですが

 ご自身のクリエイター能力の低下

 を自覚されたことはありますか?

「いや今んとこ体力の低下以外に

 自覚症状は無いんだけどさ。

 こういうのは自分では気づかない

 もんだからねぇ……そのうち、

 数字に表れるようになって

 初めて気がつくんじゃないかな」

「数字?

 ソフトの売上のことですか?」

「いやそうじゃなくて

 自分に発注される仕事の本数だよ。

 それが少なくなってきたら

 ああ、衰えてきたのかなーって

 思うんじゃないかな


「もしお仕事が減ってきたら

 どうされるおつもりですか?」

仕事の発注がある限りは

 エロアニメを書き続けるよ。

 やっぱり好きだし楽しいしね

収入が足りないようなら

 今も少しやってる同人制作の本数

 を増やしていくと思う。

 エロアニメのシナリオじゃなくとも

 何らかのエロい文章を書いてないと

 腕が鈍っちゃうからね」


あとはWワークってことで

 何かのアルバイトとかパートを

 するんじゃないかな?

「アルバイトですか?」

「別にそんなに驚くことじゃないよ。

 エロアニメの仕事を始める前、

 一般作のアニメやゲームの仕事を

 していた時期は、それだけじゃ

 とても収入が足りないから、

 所属してた脚本家事務所の経理を

 手伝ったりしてたんだ」

「ははぁ……」


「エロアニメのシナリオを

 書き始めた後でも

 頼まれて専門学校の講師をしたり

 ラブホテルの掃除をしたり

 何だかんだ色々やってるね」

「ラブホテルの掃除ですか?

 なんでまた?」

「前々から興味はあったんだよね。

 どうせアルバイトをするなら、

 少しでもエロやシナリオに

 関わる仕事の方がいいじゃない?

 エロアニメシナリオを書く時に

 アルバイトで得た知識が

 役に立つかもしれないでしょ?


改めて思うのですが、賀島さんは

お仕事をしていない時でも

24時間365日、エロアニメのために

生きているような人なのでした。

しかも無理をしているわけではなく

『ドラゴンボール』で孫悟空が

超サイヤ人の状態を日常としたように

ごく自然に。


「……私はできることなら

 賀島さんにはなるべく長く

 エロアニメ業界で働いてほしいと

 心から思います」

「神様にそう言ってもらえるのは

 ありがたいな。

 でも業界には新陳代謝も必要だし

 その辺は流れに任せるよ。

 エロアニメ業界が栄えることが

 何より大事なんだしさ


「神様、何かまた元気の出る曲でも

 聞かせてほしいな」

「はいはい、何が良いでしょう」

「じゃあ『食戟のソーマ餐の皿』

 前期エンディングで『虚虚実実』


『食戟のソーマ』

附田祐斗さん原作・佐伯俊さん作画の

コミックスで、

2015年から2020年まで通算五期に

渡ってTVアニメ化されています。

『餐の皿』の前期は2017年の放映で

制作はJ.C.STAFFさん

監督は米たにヨシトモさん

シリーズ構成は

ヤスカワショウゴさんです。




「実は原作の作画の佐伯俊さんは

 エロマンガ家のtoshさんだって

 ウワサがあってね。

 toshさんの作品は

 『めんくい!』

 『ハーレムタイム』

  エロアニメ化されてるんだけど

 私、両方ともシナリオを書かせて

 もらってるのよ」

「ほほう」

「で、ちょっとご縁を感じて

 『食戟のソーマ』

 アニメはずっと見てたんだけど、

 OPとEDの中では

 この曲が一番好きなんだよね」


『守るべき正義をすり減らして

  勝ち取るものなどない』とか

 『従うべきは他でもない

  突き動かすほどの本能だ』とか

 すごく良いフレーズが

 いっぱいあるんだよね」


本日も長々とお聞きいただいて

ありがとうございました。

あまり頻繁に更新できず恐縮ですが

よろしければまた

私の話を聞きに来てくださいね。


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佐和山進一郎

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