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#62 銀色Horizon

エロアニメの神様
12 /11 2023
昨今、世間ではSNSが広く利用される
ようになりましたが、
賀島さんもペンネームでの
お持ちです。

「フォロワー数は全然少ないけど
 少しでも作品の宣伝や告知に
 役立てばと思ってさ。
 まぁメーカーさんや関係者の
 書き込みをリツイートしたり
 いいねするくらいなんだけどね」
「他に何かツイッターを活用される
 おつもりはないんですか?」
「それだけじゃ寂しいかなと思って
 ブログの更新告知とか
 同人ソフトの宣伝とか
 劇場で観た映画のレビューとかも
 書き込んでるんだけどね」
「ただ……どうしてもSNSは
 ちょっと構えちゃうとこがあってさ
 あんまり上手に使えてないかな
「構えちゃう?」

「一応、ライターの端くれだからね。
 自分の書いた文章を公にするのは
 すごく重たいことに思えるんだ。
 この文章は本当に世界中に向けて
 発信するような内容なのか?……
 とか、
 何かおかしなこと書いてないか?
 とか、ついつい気になっちゃう。
 あんまり気楽に呟けないんだよ」
「携帯にXをインストールしてるけど
 書き込みはPCでしてるんだ。
 慣れないツールだとどうしても
 感覚が狂っちゃうから」
「ははぁ……なるほど」

「例えばさ、
 むらかみ監督と長電話してる時
 あの映画はつまらなかったとか
 ダメだったとか感想を語り合ったり
 するんだけどさ。
 そういうのをSNSで世界中に
 発信しちゃったとしたら
 関係者とかその映画を好きな人は
 不愉快な思いをするわけじゃない?
個人の好みとか意見は
 それぞれあっていいと思うけど
 それを全部公にしちゃったら
 やっぱりダメだよね

「ちなみに賀島さんは、もし鑑賞した
 映画が詰まらなかった場合、
 どんな風に映画レビューを
 書くんですか?
「どんな映画でも
 全部100%ダメってことは
 有り得ないと思うんだ。
 だから良かったシーンとか、
 キャストさんとか構成とか
 良かったなと思える部分を
 伝えるようにしているよ
「なるほど」

「私はSNSのライトユーザーだから
 余計に感じるんだけどさ。
 例え匿名のアカウントでも
 公の場で何かを叩いたり
 誰かの悪口を言ったりするのは
 やっぱり良くないと思うよ。
 後々問題になったりすることも
 あるわけだからさ」

「日常の中で不愉快なことや
 腹立たしいことがあったとして、
 それをSNSに書き込めば
 全て解決するのかっていうと
 必ずしもそうじゃないでしょ?」
「だったらそんな書き込みしないで
 目の前の問題解決のために
 何か行動を起こすとか、
 もう済んじゃったことなら
 さっさと忘れて何か楽しいことでも
 した方がいいと思うんだよね

「そういうストレスを抱えた人が
 エロアニメを観て少しでも発散して
 スッキリしてもらえたら嬉しいね。
 そういうエンターテイメントを
 作りたいと思うよ」
「……ま、こんなこと考えるのも
 私が年取ったせいかのかも
 しれないけどね」

さてさて、
では本日のリクエストを
お願いいたします。

にちなんで
 『機動新世紀ガンダムX』
 第3クールエンディング」
 『銀色Horizon』を聞きたいな」

『機動新世紀ガンダムX』
1996年に放映されたTVアニメです。
監督は高松信司さん
シリーズ構成は川崎ヒロユキさん
制作はサンライズさんです。

エンディングの『銀色Horizon』
作詞が小室みつ子さん
作曲が濱田金吾さん
歌は中瀬聡美さんです。

ガンダムXのエンディングは
 次回予告も兼ねててさ。
 曲をバックに次回の映像と
 ナレーションが重なるんだよね。
 で、最後に印象的なセリフを
 キャストさんがつぶやいて
 それがそのまま
 次回のサブタイトルになるの
「ほうほう」
「セリフがサブタイトルになる
 っていうスタイルは、
 この作品は先駆けじゃないかな。
 端的に且つ詩的にその話の内容を
 表現できる気がして
 すっごく気に入ってるんだ
「エロアニメのシナリオでも
 サブタイトルにセリフを引用する
 ことも結構あるよ」

今回ご紹介する動画では
第25~38話のエンディングが
まとめて収録されております。

『銀色Horizon』は3クール目の
 エンディングなんだけどさ。
 曲の盛り上がりとサブタイトルを
 告知するタイミングが一致してる
 感じがして印象に残ってるよ」

長々とお聞きいただきまして
どうもありがとうございます。
毎月10日・20日・30日前後に
更新できるよう頑張りますので
よろしければまた
私の話を聞きに来てくださいね。

#61 Nightmare×Deathscythe 後編発売

エロアニメの神様
11 /30 2023
さてさて
明日12月1日(金)
賀島さんが関わった新作エロアニメ
発売になるとのことで
作品のご紹介をしたいと思います。

ジャケット

前編から引き続き、原作は
Guilty Nightmare Projectさん
発売レーベルはGOLD BEARさん
監督はむらかみてるあきさんです。

ではでは公式サイトより引用して
ストーリーをご紹介します。

終わりなき淫獄への入り口に
踏み込んでしまった麟音
エクソシストの刹那悠果の三人。
死神の血を引き継いだ麟音は
悪魔の子を孕んでしまい
自分の身に異変を感じる。
刹那、悠果も教団信者に囲まれ
伝説の○○器具「暗黒肉棒」の前に
ひれ伏してしまった。
変わり果てた二人の姿を目の前に
麟音も拘束され、
極限まで追い込まれた窮地に
悪魔の紋章が浮かび上がる。
その瞬間、閃光と共に
覚醒した麟音の姿が現れ
死神の血を引く真の力が目覚める。

c1226876sample4.jpg

「実は今回の作品、
 プロットが結構難航したんだよね
「そうなんですか?」
「原作ゲームの物語が分厚くてさ
 30分全2巻にまとめるのが
 なかなかしんどかったんだわ。
 かと言ってストーリーを端折って
 印象的なHシーンだけ抜き出すと
 集団輪〇ばかりにになっちゃって
 変わり映えしないからさ」
「どうやって解決したんですか?」
サブヒロインの刹那と悠果を
 少しアレンジさせてもらったんだ。
 刹那は敬虔なシスターとしての
 性格を強めにして、
 悠果は武闘派で勝気な性格と
 幼馴染の冬馬との関係を強調した
 って感じかな」
「Hシーンのプレイスタイルも
 差別化できるように工夫してる。
 後編では刹那と悠果は
 【快楽堕ち】しちゃうんだけど
 これはアニメオリジナルの展開で
 面白くできたと思ってるよ
「欲望を抑えきれなくなった悠果が
 悪魔教団信者たちの目の前で
 冬馬とHさせられちゃうなんて
 羞恥プレイのアイディアも
 ちょっと考えてみたんだけど
 流石に入りきらなかったね」

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「むらかみ監督は
 キャラクターのデザインも
 結構アレンジしてるし
 原作ゲームから続投して
 出演していただいた役者さん達は
 ちょっと戸惑ったと思うんだ」
「でも、前編のアフレコにじっくり
 時間を掛けて頂いたお蔭で
 役者さん達はアニメ版のキャラを
 しっかり掴んでもらえたし、
 今回の後編では更に良い感じに
 お芝居を膨らませてもらって
 我々制作サイドとしては
 随分助けられた気がするよ
「やっぱり役者さんってのは
 何度も収録を繰り返すと
 キャラを掴んで膨らませてくれて
 どんどんお芝居がよくなるよね。
 15分全2巻のエロアニメだと
 収録が一回で終わっちゃうから
 こういう経験は中々できなくてさ。
 そういう意味でも
 充実感を感じる作品になったよ」

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「ここまで幾つかサンプル画像を
 紹介してきたんだけどさ
 やっぱりむらかみ作品の魅力は
 動画でこそ伝わる気がするね
「といいますと?」
「彼はアニメーター出身だからさ
 一枚一枚の静止画じゃなくて
 動きのある映像として見せた時に
 見栄えがするように考えてると
 思うんだよね」
「静止画を抜き出して見ると
 ちょっと歪に見えるカットでも
 動きのある映像で見ると
 全然印象が違って見えるよ」
購入を検討してるユーザーさんは
 プロモーションビデオを
 是非観てほしいね

ではでは
ご紹介したいと思います。

「実はここだけの話、
 むらかみ監督の次回作は
 もう既に原作が内定しててさ。
 年明けにも制作がスタートする
 予定なんだよね。
 私もまたシナリオで参加するんで
 そっちもまた期待してほしいな」

長々とお聞きいただきまして
どうもありがとうございます。
毎月10日・20日・30日前後に
更新できるよう頑張りますので
よろしければまた
私の話を聞きに来てくださいね。

#60 種付けおじさんとパパっ子JD催眠生活

エロアニメの神様
11 /21 2023
さてさて、実はすっかり
告知を失念していたのですが、
9月29日(金)
賀島さんが関わった新作エロアニメ
が発売されております。
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原作はサークル木鈴亭さんの
同人コミックで
レーベルはショーテンさん
制作会社はスタジオ1stさん
監督は太多秀太さんです。
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「いやはや面目ない。
 【種付けおじさん】シリーズは
 前作の『NTR人妻セックス』
 2023年の7月に発売されて
 その告知をこのブログでしたら
 何だかもう全部終わったような
 気分になっちゃってたのよ」

「今回の作品、
 前作との繋がりがあるんですか?」
「原作者さんは同じだけど
 キャラや世界観は繋がってないよ。
 シリーズものなんだけど共通点は
 竿役がアクの強い
 種付けおじさんって事だけかな」
「前作の紹介でも言ったけど
 木鈴亭さんの作品にはあと2作
 【種付けおじさん】シリーズが
 あるから、そっちのアニメ化も
 期待してるんだけどね」
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ではでは
『種付けおじさんと
   パパっ子JD催眠生活
       THE Animation』
見所を公式サイトさんから引用して
ご紹介します。

幼少からパパ大好きっ子な
巨乳JD「白詰華恋」
催眠を使ってパパになりきり
欲望の赴くままに犯しまくる。
豊満な肉体と蕩け切った理性で
ぐちゃぐちゃな華恋ちゃんを
イラマチオや強制挿入でパパ専用の
メスとして愛してあげよう。

「この原作の面白いところは
 催眠っていう設定を使って、
 普通だったら絶対にできない
 実の親子でのプレイを
 実現させているところだね
「原作の冒頭にある
 華恋のキャンパスでのシーンとか
 ラストに登場するニアちゃんとか
 まだまだ話を広げられるような
 雰囲気があるお話だったんで
 その辺はなるべく生かしつつ
 エッチシーンをボリュームアップ
 したって感じかな」
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ではでは、
ご紹介したいと思います。

お聞きいただきまして
どうもありがとうございます。
毎月10日・20日・30日前後に
更新できるよう頑張りますので
よろしければまた
私の話を聞きに来てくださいね。

#59 今だ今こそ合体だ

エロアニメの神様
11 /10 2023
以前、
というお話を伺いましたが、
その逆に
【シナリオのお仕事中に
 聞きたくなるような歌】
というのは何かありますか?

「ん~~……そうだねぇ……
 エロシナリオを書く場合、
 とにかくエロい気分になりたいから
 音楽を聞くよりも
 AVのサンプルムービーを
 よく見たりしてるけどね
「サンプルムービー?」
「そう、本気でAVを観ちゃうと
 止まらなくなっちゃうから
 市場調査も兼ねつつ
 面白そうな作品のサンプルだけ観て
 エロい気持ちを作ってくの」
「ははぁ……なるほど」

まあ疲れちゃってる時には
 音楽を聞くこともあるけどね
 作業中は気が散るから
 やっぱり仕事を始める前に
 聞くんだけどさ。
 とにかくテンションを上げたくて
「テンションを?」
「そうそう。
 だからアニソンでも
 泣けるような作品の曲とか
 物語性がある歌詞の曲じゃなくて
 とにかく勢いがある曲がいいのよ

「例えば……
 『黄金戦士ゴールド・ライタン』
 とかね」

『ゴールドライタン』
1981年に放送されたTVアニメで
総監督は真下耕一さん
シリーズ構成は酒井あきよしさん
制作はタツノコプロさんです。

オープニングの
『黄金戦士ゴールド・ライタン』
作詞・作曲が山本正之さん
歌は宮内良さんです。


山本正之さんが手掛ける
 アニメ作品のオープニングは
 奮い立つような曲が多いんだけど
 この曲は最初から最後まで
 テンションが上がり続ける曲でさ
 子供の頃から気に入ってるんだ」

「あとはそうだな……
 『鋼鉄ジーグ』のエンディング
 『ひろしのテーマ』もいいね」

『鋼鉄ジーグ』
1975年に放送されたTVアニメで
監督は明比正行さん
制作は東映動画さんです。

エンディングの
『ひろしのテーマ』
作詞が浦川しのぶさん
作曲が渡辺宙明さん
歌は水木一郎さんです。


「曲自体もすごくいいんだけど
 合間にダァーッとかトォーッとか
 叫び声が入るじゃない?
 あれがまた力が入っていいんだよね」
「あとこのエンディングムービーは
 効果音がこれでもかって言うくらい
 ジャンジャン入ってるから
 レコードやCDよりそっちの方が
 余計にテンションが上がるね
 フルコーラスのエンディングって
 珍しい気もするし

『サクラ大戦』の主題歌
 『檄! 帝国華激団』
 よく聞いてるね」

『サクラ大戦』は1996年に
セガサターンソフトとして発売された
ドラマチックアドベンチャーゲーム
です。
その後、シリーズ作品も発売されて
舞台化・アニメ化もされております。

主題歌の『檄! 帝国華激団』
シリーズを代表する楽曲です。
作詞が広井王子さん
作曲が田中公平さん
歌は真宮寺さくら&帝国華激団
の皆さんです。

田中公平さんの曲も血沸き肉躍る
 感じがして好きなんだよね。
 『勇者王ガオガイガー』
 『勇者王誕生!』とか
 『OVERMANキングゲイナー』
 『キングゲイナー オーバー!』
 『プリンセスコネクト!Re:Dive』
 の『Lost Princess』なんかが
 特に印象的だね」


「先刻、テンションを上げたいから
 とにかく勢いのある曲が良いと
 仰っておられましたが、
 ロボットものやアクションものの
 主題歌が多いんですね」
「まあそうだね。
 歌詞に【正義】って
 フレーズが入ってると、
 頭の中で【性義】って変換して
 聞いてるんだ。造語だけどさ」
「……関係者さんに怒られますよ?」
「【性技】や【性戯】っていう
 言葉もあるんだけどさ、
 やっぱり技や戯れじゃなくて
 エロの【義】を重んじたいよね

「そうそう
 『ゲッターロボ』のエンディング
 『合体! ゲッターロボ』
 紹介しておきたいな」

『ゲッターロボ』
1974年に放送されたTVアニメで
永井豪さん、石川賢さんと
ダイナミックプロさんが原作で
制作は東映動画さんです。

エンディングの
『合体! ゲッターロボ』
作詞が和泉高志さん
作曲が菊池俊輔さん
歌はささきいさおさんです。


「この曲も
 エンディングとは思えないくらい
 勇ましい曲なんだよね。
 短い曲だけどスピード感があって
 テンポもよくてさ」
「あと何と言っても
 『今だ今こそ合体だ』って歌詞が
 これからエロシーンを書くぞって
 時にピッタリな感じで
 テンションが上がるんだよね
「……あんまり続けていると
 本当に怒られそうなので
 この辺で失礼したいと思います」

長々とお聞きいただきまして
どうもありがとうございます。
毎月10日・20日・30日前後に
更新できるよう頑張りますので
よろしければまた
私の話を聞きに来てくださいね。

#58 みんなのかお

エロアニメの神様
10 /30 2023
『みんなのかお』っていう
 動物写真絵本があるんだよね。
 福音館書店さんの発行で
 写真が佐藤彰さん
 文章が戸田杏子さん
 初版が1994年なんだけどさ」
「動物写真絵本……ですか?」
「そうそう。この本はね、
 同じ種類の動物の顔を
 全国の色んな動物園に行って
 撮影した写真絵本なんだよ。
 実際のサンプルページを
 見てもらった方がいいかな」

ゴリラ

ライオン

「ははぁ……なるほど」
「エロアニメの仕事を始める前、
 まだ若かった頃の話なんだけどさ
 あるアニメ監督さんが
 役者さん向けの
 ワークショップをされててね、
 ちょっと見学させてもらった時に
 この絵本の紹介をしてたんだ」

「ずらっと並んだ
 動物たちの【顔】を見てみると
 同じ種類の動物なのに
 それぞれの顔は全然違うんだよね
「それはそうですよ。
 同じ日本人でもそれぞれの顔は
 全然違うじゃないですか。
 当たり前のことでしょう?」
「言われてみるとそうなんだけど
 これは人間のエゴなのかなぁ……
 同じ種類のゴリラやライオンなら
 顔も大体同じなんじゃないかと
 当時は思ってたんだよね」

「そのアニメ監督さんは
 なぜこの本を紹介したんでしょう?」
物語の中でそれぞれのキャラは
 出身とか性別とか職業とか、
 色々なカテゴリーがあるけれど
 そういったモノに囚われすぎず
 そのキャラクターの
 【個性】をよく見てほしい
 ……っていうお話をされてたよ」
「ほほう」

「これは役者さんだけじゃなくて
 ライターにも参考になる話だから
 よく覚えてるんだけど、
 キャラクターを表現する時に
 個人の性格じゃなくて
 カテゴリーに囚われちゃうことって
 結構よくあるんだよね」
「例えば、
 お祖父ちゃんって言われると皆、
 『わしは~~~なんじゃ』
 って口調になっちゃう。
 力士って言われるとすぐに
 『はっ、ごっちゃんです』
 とか言わせちゃう。
 警察官って言われると
 『本官は~~~であります』
 みたいな口調になっちゃう。
 よく考えてみたら、
 お祖父ちゃんや力士や警察官が
 全員そんな口調なわけないのにさ
「確かにそうですね」

「土佐出身のキャラっていうと
 『わしは~~~ぜよ』
 九州出身のキャラっていうと
 『おいどんは~~ですたい』
 みたいな口調にして、
 それを個性だと思いがちだけど
 それはあくまでキャラクターの
 カテゴリー分けであって
 個性を表現するのとは
 また別の話なんだよね

これはキャラクターデザインにも
 言える話じゃないかな?
 ヤクザのキャラが全員、
 サングラスに頬傷だったら変だし
 お祖父ちゃん、お祖母ちゃんは
 誰でも杖を突いてる訳じゃないし
 読書好きの女子中〇生が全員
 メガネ掛けてたら変だもんね」

「要するにさ、
 世間のイメージに囚われすぎると
 シナリオでもお芝居でも何でも
 テンプレート化されちゃって
 面白くなくなっちゃう……
 っていうことなんだと思うよ」
「まぁもちろん、
 モブとか敢えてキャラクターを
 テンプレート化させることも
 あるけどね」

「これはエロアニメにも
 あてはまるお話ですか?」
「うん、そうだね。
 二次元エロメディアの場合、
 同じ作品の中では
 キャラクターの描き分けをすごく
 しっかり意識するのよ。
 お姉ちゃんキャラとか妹キャラ、
 お嬢様キャラにメガネっ子。
 スポーツ少女にヤンキー少女、
 ツンデレキャラに無口キャラ、
 巨乳にロリにムチムチに尻デカ、
 女王様にマゾヒストに淫乱娘、
 考えだせばキリがないくらい
 キャラのカテゴリーがあるからね」
「ふむふむ」
「ところが……
 やっぱり気をつけてないと
 口調もデザインもお芝居も、
 どこかで見かけたようなキャラ、
 他の作品と似通ったキャラに
 なっちゃうのよ。
 それぞれの作品には
 独自の設定があるわけだけど、
 二次元エロメディアは
 一作完結ものが多くて
 作品数も多くなるからどうしてもね」

「そうなってしまいそうな時、
 賀島さんはどうされてるんですか?」
「そうねぇ……
 プレイ内容を描き分けるのは
 まあ当然なんだけど、
 その次は、
 竿役の男との関係を考えるかな。
 そいつのことを好きか嫌いか、
 好きだとしてもこのシーンでは
 どの程度の距離感・進展度なのか
 それによって反応は違うしね」
「あとは、そのキャラクターの
 Hそのものに対する開発度だね。
 セックスが好きか嫌いか、
 感じやすくなってるのかどうか
 そういうことを意識したりするよ」
「そのほか、周りの状況もあるな。
 人目があるかないか、
 バレそうなのかどうなのか、
 二人っきりで落ち着ける場所とは
 反応が違ってくるからね」
「なるほどなるほど」

「まぁでも、
 キャラクターのテンプレート化
 っていうのは、物語の創作上、
 どうしても陥りやすい問題なのよ。
 私も紹介された『みんなのかお』を
 個人的に購入して本棚に並べてさ、
 いつも意識するようにしてるわけ」

「さてさて、
 では本日のリクエストですが……」
「今日は音楽じゃなくて、
 10月13日から公開されている
 映画『春画先生』を紹介したいな」

『春画先生』
原作・脚本・監督が塩田明彦さん
主演が内野聖陽さん
ヒロインが北香那さん
共演が柄本佑さん、安達祐実さん、
白川和子さんです。

「変わり者の春画研究家と
 その弟子でしっかり者のヒロインが
 登場する物語なんだけどさ、
 最初は細野不二彦さんの
 『ギャラリーフェイク』みたいに、
 アートとしての春画そのものが
 テーマになるのかと思ったら
 ちょっと違うのよ」
「ほほう」
「ヒロインの弟子は春画先生を
 好きになっちゃうんだけど
 先生には亡くなった奥さんが居て
 その双子の姉が現れるんだよね」
三人の関係はすっごく肉感的で
 情欲まみれで生々しいんだけど、
 不思議と嫌な感じはしなくて、
 ちょっと笑えるくらいなんだよ。
 各々が欲望に対して凄く素直で
 純粋だからじゃないかな?
 その辺が春画そのものの
 魅力に繋がると思うんだよね


「エロスがテーマの映画は
 なるべく観るようにしてるんだけど
 ただエッチなシーンが多いだけで
 映画として詰まらないような作品も
 正直いっぱいあるんだよ。
 そんな中でこの作品は
 凄く斬新で面白かったよ。
 是非是非お勧めしたい一本だね」

長々とお聞きいただきまして
どうもありがとうございます。
毎月10日・20日・30日前後に
更新できるよう頑張りますので
よろしければまた
私の話を聞きに来てくださいね。

佐和山進一郎

エロアニメ・エロゲームのシナリオ
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